先日、ガイアキッズ「空とあそぶ」を行い、いよいよ今年度も子ども達との活動がスタートしました。
  活動中、班の子たちとはほとんどあそばず、1日中一人でいた子がいました。
  ずっと一緒にいた新入生リーダーは、傍らで見守ったり時折遊んだりしていました。
  そんな光景を見て思い返し、感じたことがあります。
  
  最近、親や学校や社会全体が「友達とあそぶことが大切だ」と主張しすぎではないでしょうか?
  「友達をたくさんつくる」ことを過剰に叫びすぎてはいないでしょうか?

  
  よく親御さんから「他の友達とあそんでいましたか?」と聞かれることがあります。
  他の友達から離れて、一人別なことをしていることを心配するお母さんは少なくないようです。
  
  もちろんたくさん友達がいること自体を、否定的に言うつもりは全くありません。
  社会性や協調性を身につけるということは、ガイア自然学校の目的の1つだと言えます。
  「ガイアで新しい友達ができた」と聞くとすごく嬉しくなります。
  でも、一人で夢中になって虫を追いかける姿、一人でせっせとたき火を燃やし続ける姿、
  一人で何度も海に潜り続けて魚を捕まえようとしている姿などを見守ることは、
  僕にとってはとても嬉しい気持ちになるひと時でもあります。
  
  親自身が我が子のことを社会性がない、協調性が足りない子だと否定的に見て心配し、
  何かと干渉しすぎてしまうことや、周囲にあわせることが協調性だと唱う社会的風潮が、
  当人にプレッシャーを与え、自分を失い、社会性が育つことを邪魔しているのでは、とも思います。
  
  多くの現代人にも一人でいることを恐れる人は多く、
  他人の目や評価を気にすることに自身のエネルギーを消耗しているように見えます。
  
  「ひとりでいることのできる力」を育んでこそ、自分を認め、他者を認め、
  深い意味でのつながりを体感でき、社会性や協調性へとつながることと信じています。

  あなたはどうですか?
  まずは私たち自身が、ひとりでいる勇気を持ってみませんか?