「すみません、このチラシを見て来たんですけど・・・。」
  二○○九年春、富山大学内でのガイア自然学校Gリーダー説明会初日に自ら足を運んできた1年生の彼は、
  その後5人の仲間を連れてきた。彼の名はろっくん。
  そして4年間の活動を経てもうすぐ、ねたろう、とっつぁん、ジャム、マーム、やまっこの5人と共に卒業する。
  現在40名いるガイア自然学校とやま校のGリーダーを引っ張ってきた6人だ。
  彼らがいなければ今のガイアはなく、ということは僕のこの人生もなかったかもしれない。
  そのろっくんが、今春よりガイア自然学校とやま校の職員として働くこととなった。
  
  新卒の子をガイア2人目の職員として採用する考えはなかった、というのが正直なところだが、
  彼の静かながら内に秘めたる熱い想いに触れた。
  まだまだ職業として成り立たせることが稀なこの業界の仕事に、
  不安と希望を持ったまま情熱で飛び込んでくる彼と3年前の自分が重なり、「心の縁」を感じた。
  そして彼と一緒にやっていこうという覚悟を決めた。
  
  4月から2人体制となります。
  子どもから大学生や親世代まで、「人の成長」を心強く支援していける団体を目指して邁進していきます。
  新しい事業や、より質の高い活動を実現するためのアクションプランなどを考えると、僕自身もワクワクしています。
  新たな気持ちで4月から再スタートを切りたいと思っています。
  今後ともガイア自然学校の活動にご理解、ご支援賜りますよう、心よりお願い申し上げます。【文:守屋 謙】
  
  
  「これをしたらこの人嫌な顔するんじゃないか?」そんなことをよく考えていた子だったと思います。
  子どもながらに様々な周囲の目を気にして行動・発言をしていました。
  私にとってはそれを考えることがもはや自然で、ガイアでいう「ありのまま」という方が抵抗を感じていました。
  ただ、心地よかったのです。
  自分の気持ちをそのまま出せ、そしてそれを聴いてもらえる。
  それだけのことですが、ただそれだけのことがとても新鮮だったのです。
  私のような人はそんなに多くないかもしれませんが、みんなどこかでありのままの自分を認めてもらいたい。
  そんなことを思っているのではないでしょうか?
  春から職員としてそういった場を作っていけることを嬉しく思っています。
  至らないところも多々あるかと思いますが、どうか温かく見守って頂けたらと思います。
  これからもどうぞよろしくお願いいたします。【文:大参 峻】