新年度が始まった。 新たな会員様の手元にも、今月からこのガイア通信が届くことを考えた時、 ガイアが子どもとの関わりの中で最も大切にしていることを、 最初に伝えたいと思っている。 一番に思い浮かんできた言葉が「気持ち」だった。 そう、ガイア自然学校は「気持ち」を大切にしているのです。 3月中旬に2泊3日で行ったGリーダー向けの 「カウンセリングワークショップ研修」。 講師として迎えたのは、徳島県にあるTOEC(トエック)代表の伊勢達郎さんだ。 ガイアの理念に深く影響を与えている人であり、僕の心の師でもある。 アメリカの偉大な心理学者カール・ロジャーズの提唱した、 P.C.A(パーソン・センタード・アプローチ)を、 アウトドアでのキャンプやフリースクールと融合させ、 30年に渡り多くの子どもや親の癒しと成長の場を創造し続けている人だ。 研修の中では、リーダーから発せられる言葉や態度など全てに対し自身を開き、 丁寧に積極的に気持ちを聴き、無条件でその人を包み込んでいた。 その在り方が、場をつくり、場を守り、参加したリーダー一人ひとりが 正直に自分の深いところにある気持ちを語れるようになっていった。 僕がこの研修でリーダーに感じ、気づき、実践してほしかったことは、 「気持ちのコミュニケーション」についてだ。 @ 自分の気持ちに気づき、言葉にすること A 相手の気持ちを聴くこと この2つは相互に影響し合っていて、 どちらともが行われた時に感じる人と人のつながりを体験してほしかったのだ。 前述の通り、このワークショップは伊勢さんの力、 参加したリーダー自身の力により、 深い癒しと大きな気づきが生まれた場になった。 ガイア自然学校が大切にしている子どもとの関わり方、 子どもに限らず人と人との関わりにおいて実践したい 「気持ちのコミュニケーション」の本質は、リーダー自身が体験し、 理解して初めて、実践できるようになると思っている。 リーダーの成長と子どもの成長は比例する。 だからこそ、今年度も毎週の研修や活動の中で、 リーダーが成長できる場をつくり、守り続けていくことが 自分の大きな役割のひとつだと、心に誓った。 【文:守屋 謙】 |