10月下旬、毎年開催される
  JON(日本アウトドアネットワーク)ミーティングへ参加するために
  長野県南部の小さな村に行ってきた。
  JONとはプロとして自然学校を運営している人たちの全国組織だ。
  会員同士の交流を図りながら、安全管理などの情報交換や
  様々な研修会を開催している。
  そこで感じた多くのことの中から、改めて考えたことについて伝えたいと思う。
  
  
  会場になった某NPO法人の施設は、山村留学事業で
  都会から受け入れている子どもたちのための生活の場でもあった。
  とても立派で、手作りのあたたかみもある洒落たデザインの建物だった。
  聞くとそれは村の資金で建てた村の施設になるらしい。
  ガイアの森でトイレ小屋やあずまやを建てるのに
  四苦八苦していた自分を思い返し、
  その団体の代表の情熱と手腕に「すごいなぁ」と思うばかりだった。
  
  その夜の懇親会に、その村の副村長が来て話を聴くことができた。
  その話の中で今も心に残っている言葉がある。
  
  「ぶれない人かどうか、を見た。」と。
  
  では自分は?自分はぶれてないかどうか?
  
  
  活動の集合解散時に、時々親御さんから
  「ガイア通信読んで感動しました。」と言ってもらうことはとても嬉しい。
  だが、このガイア通信のコラムを毎月書くことが7年近くになり、
  同じようなことをいろんな角度やエピソードから繰り返し言っているので、
  会員の親御さんはどう感じているのだろうと思うことがある。
  そんな折、7年近くガイアに来ている、
  つまりガイア通信を7年近く届けている子のお母さんと話す機会があった。
  上記の自分の気持ちを話すと
  「守屋さんがぶれてないってことじゃないかな。」と言われて
  一際嬉しくなったことを思い出した。
  
  
  ではぶれない自分の芯とは何か…?
  
  人づくり。
  
  自立した優しい人を育てたい。
  
  自分の意志を持ち、自分で考え行動できる人であり、
  人の気持ちを聴けて、思いやりのある行動ができる人だ。
  
  幼少期に、学生時代に、そして大人になっても
  自然と人にたくさん触れあうことは、自然と自分、
  他者と自分とのつながりに気づくことであり、
  それは謙虚さや他者への思いやりにつながると信じている。

  
  そんな人なら、隣にいる人と仲良くなれる。
  
  そんな人がたくさん増えれば、学校や職場や家庭での人間関係が良くなる。
  
  そして地域社会が良くなり、日本が、世界が良くなるのではと考えるのです。
  
  〜Think Globally , Act Locally〜
  【文:守屋 謙】