新年あけましておめでとうございます。
  本年もよろしくお願い申し上げます。
  
  この冬、まさかの2年続けての暖冬と雪不足で、
  年末年始のGリーダースキー合宿、2つのスキーキャンプは急遽、
  新潟県妙高の赤倉温泉スキー場に会場を変更して行った。
  
  活動を終えて感じることは、
  スキーほど子どもの気持ちの変化が表れやすい活動はないということだ。
  転んでしまって怖くて泣いてしまう子がいる。
  初心者の子は「もうスキーいやだ!」という気持ちと
  「スキーだいすき!」という気持ちがはっきり表れる。
  滑れる子は、「もっと自由に滑りたい!」とアウトプットしてきてくれる。
  そんな子どもたちの気持ちの変化を受け止めながら、
  安全に楽しくスキーを行えるよう一生懸命関わり続けるGリーダーの存在が、
  ガイア自然学校のスキープログラムの価値
だと感じている。
  
  親子でのスキーも、楽しく素敵な親子の思い出となり、
  スキーを愛する子どもが増えることを個人的に願っている。
  勉強からではなく、スキーを通じて生きる力が学べると、
  自分自身の経験から思うからだ。
  
  だが、どうしても親がイライラしてしまいがちな親子でのスキーは、
  かえって親子の関係がぎくしゃくしたり、
  子どもから「もうスキー行きたくない」と言われてしまう
  悲しい結果になることもある。
  時々、ゲレンデで大声で怒鳴っている親と
  泣いて座り込んでいる子どもを目にすると、
  残念な気持ちになるだけでなく、最近は憤りも覚えるようになってきた。
  この「憤り」はおせっかいなのかもしれない。
  でも、自分ができる他者への貢献手段として
  ガイア自然学校という団体を率いていることを自覚している。
  1人ではできなくても、スタッフやGリーダーという仲間がいるからこそ、
  そんな子どもたちのため、親のために尽くしたいと思うのだ。

  今までの経験から自信が生まれているのも事実だし、
  何より参加した子どもたちのよろこびの声や親からの感謝の声が、
  自分やスタッフ、Gリーダーを大きくしてくれていると感じる。
  
  子どもが笑顔になれば親も笑顔になる。
  1人でも多くの子どもたちが笑顔になれるように、
  今年も日々の活動を地道に続けていきたい。
  【文:守屋 謙】