先日、JON(ジャパンアウトドアネットワーク:自然学校を職業とする人たちの全国ネットワーク)
  が主催する、「安全管理ワークショップ」に参加してきました。
  そこでは、各団体の安全管理に対する取り組みを情報交換し、改善しあう場になりとても有意義な時間となりました。
  
  2日間で感じたことは、「リーダー育成が大事」ということです。
  「夏キャンプ前にリーダーを募集して研修するが、一年もたたないうちに辞めてしまうため悩んでいる」
  という団体が少なくない中、ガイア自然学校をふりかえると、手前味噌ながら意識の高い若者たちが継続して
  活動や研修に取り組んでいるというのは、幸せなことだなぁと改めて実感した機会ともなりました。
  
  ガイア自然学校の活動の特徴である「自由にあそぶ」ということについて、
  「安全管理は?」とよく聞かれますのでお話したいと思います。
  「自由=枠がない」のではありません。
  枠は最低限のことだけ決め、あとは各リーダーの中にある「枠」を感じながら活動をしています。
  つまり、フィールドや子どもの様子、自分の経験値、スタッフの援助などの状況により、
  その「枠」はいい意味で動いていきます。
  総合的に判断することがベストだと考えているのです。
  そして、リーダー自身が無理だと思ったことは、はっきりと子どもたちに伝えるようにしています。
  「ガイアで決まっているからダメ」ではなく、「私がこわいからやめて」と。
  子どもたちは、「僕は大丈夫だから、こんなルール関係ない」ではなく、
  「伝えられた他者の気持ちについてどう応えるか」を考えるきっかけとなります。
  
  つまりそれは子どもたちが成長するチャンスになるのです。
  もちろん、そんなことを言っていられないあぶない状況では体で止めるのですが…(苦笑)。
  またリーダー自身にも自己責任の意識が生まれ、危険に対するアンテナや、
  子どもたちを見るアンテナが張りめぐらされると思っています。
  
  ガイア自然学校がいつも大切にしている、
  「気持ちのコミュニケーション」は、安全に活動するためにも、とても重要なものでもあるのです。

  これからも、大切なお子さまをお預かりする立場として、
  子どもたちやリーダーとのコミュニケーション、深めていきたいと思っています♪