6月28日?30日までの間、宮城県石巻市の「RQ市民災害救援センター」で
  Gリーダー9名と一緒にボランティアをしてきました。
  「RQ市民災害救援センター」は、NPO法人日本エコツーリズムセンターが主体となって
  3月13日に発足した任意団体です。
  僕たちが行った時は、津波で海水に浸かった精米所のもみ殻を撤去したり、
  畑に流れ着いた泥や竹を撤去する作業内容でした。
  わずか3日間ではありましたが、現場で全身くたくたになった時の家主さんからの感謝の言葉が、
  身と心にしみる体験をしました。
  
  また、全国から来ていたボランティアの皆さんとの交流が大きな刺激となりました。
  1つは、「自分で考えて主体的に行動する」ということ。
  ガイア自然学校ではいつも、子どもたちの「主体性」を伸ばしたいと思っていて、
  大人が用意したプログラムではなく、子どもが「自由にあそぶ」ことを大切にしています。
  そういった場を作るGリーダーにももちろん「主体性」を求めますが、
  今回のボランティア現場での作業を通して、「場の状況を見て判断し、自ら動く」こと、
  おおいに鍛えられたと思っています。
  たくましくなっていく彼らと過ごした時間は貴重なものになりました。
  
  もう1つは「思いやりやこころづかいに感動した」ことです。
  ボランティアセンターで総務をされている方や、長期で滞在されている方々から、
  僕らの体のことを気づかって声をかけていただきました。
  自身も楽でない状況であるのに、他人を思いやれる姿に感動しました。
  その時ふと、テレビでも流れている詩を思い出したので、ご紹介したいと思います。
  
  あなたの〈こころ〉はどんな形ですか
  と ひとに聞かれても答えようがない
  自分にも他人にも〈こころ〉は見えない
  けれど ほんとうに見えないのであろうか
  
  確かに〈こころ〉はだれにも見えない
  けれど〈こころづかい〉は見えるのだ
  それは 人に対する積極的な行為だから
  
  同じように胸の中の〈思い〉は見えない
  けれど〈思いやり〉はだれにでも見える
  それも人に対する積極的な行為なのだから
  
  あたたかい心が あたたかい行為になり
  やさしい思いが やさしい行為になるとき
  〈心〉も〈思い〉も初めて美しく生きる
  それは 人が人として生きることだ
             宮澤章二「行為の意味」
  
  子どもたち、Gリーダー、仲間、家族、人生で出会うさまざまな人々に
  「やさしくあたたかい声かけ」をできる人間になりたいと思います。