今年初めて企画した、立山から海まで約65キロを歩く研修です。
  1日目、立山駅からキャンプ道具を各自で分担して持ち、ケーブルカーとバスで室堂へ。
  雄山山頂と浄土山に登り、雷鳥沢キャンプ場で翌日にそなえて早く寝ました。
  2日目、5時半に出発。木道や道路を歩き八郎坂の急坂を降りて、お昼に称名レストハウスへ。
  すると疲れだした体を休めている昼食中に、容赦なく降り注ぐ大雨。
  びしょぬれのまま再出発するみんなを見送りました。
  次の休憩所の大川寺駅では、もう夕飯の時間です。早いグループでも20時着。
  最後のグループが到着する頃には日付が変わっていました。
  
  ゴールまであと20キロ。
  疲れ、睡魔、痛み、股擦れ、水ぶくれに耐えながら、気持ちで進みました。
  
  先頭グループが海岸にゴールしたのは早朝4時半。ほぼ丸一日歩み続けました。
  ほとんどのリーダーは夜明けを迎えてもまだゴールは先です。
  立山連峰から昇った美しい朝日は灼熱の太陽へと変わり、リーダーの体を焦がしました。
  日陰のない河川敷で、意識が朦朧とする中、一歩一歩進みました。
  
  ずっと2人であきらめずに進んできたへむへむとジャムの最後のゴールは、
  全員で花道を作って迎えました。ゴールは15時半。出発してから34時間後でした。
  
   「1人では絶対にゴールできなかった。仲間の大切さが本当にわかった。」
  「無理と思ってたけど、ゴールできて達成感がすごい!」

  25人全員がボロボロになりながらも無事ゴールできたことを、心から誇りに思いました。
  
  仲間への思いやり、支え合う優しさ、あきらめない前向きな心、苦しい時でも笑える明るさ。
  Gリーダーの底力を目の当たりにし、感動しました。

  今までの人生で一番辛かった、というリーダーもいたと思います。
  そして、それを乗り越えたという大きな自信を得たと思います。
  「やればできる」という自信、「立山ウォークに比べたら辛くない」と思える強さ、
  彼らが得たものは今後の人生の中でずっと残るはずと信じています。

  
  生きている充実感と血尿が出る程の疲れに包まれ(笑)、
  愛しい若者たちを乗せてバスを走らせました。