この間の活動中、子どもとの会話で嬉しく思ったことがありました。
  「習いごと4つしてるの、何かあててごらん?」と聞かれ、答えの中には「ガイア」は入っていませんでした。
  
  そう、ガイアは習いごとではない。あそびです。
  
  その子だけでなく、多くの子がそんな感覚だと思います。
  同じくGリーダーの意識も、ボランティアという感覚はなく、「子どもとあそぶ場」なのだと思います。
  
  あそびとはやる・やらない選択権が自分にあり、無目的で自由なものです。
  親が行きなさいといって、子どもがいやいやながらガイアに行かせている家庭はないはず。
  きっかけは親の意思でも、結局は子どもが「また行きたい!」と言うから行かせている
  という家庭がほとんどだと思います。
  
  キャンプは生活そのものがあそびになっています。
  大人の視点で「教育的にいいからやらせたい」と思いがちですが、包丁を使う料理作りや薪割り、
  テントたてや皿洗いなどを子ども達はあそびとしてやっています。
  やりたくない子もいますし、それもオッケーとしています。
  あそびながら人と関わる中で、自然に生まれてくる主体性、協調性、思いやりなどを大切にしていきたいのです。
  それは「協調性を身につけましょう」と言われてやらされる、
  大人が構築した体験プログラムとは全く違うものです。
  言い換えれば、
  「部分」だけを切り取って体験させるようなことではなく、
  あそび「全体」の中から体験して学んでいく「遊学」を追求していきたいと思っているのです。

  
  誤解を恐れずに言うと、ガイアの活動は子ども達を自然の中に放っているだけです(笑)。
  なので最初は何をしていいか戸惑う子もいますが、次第に「自分で楽しみを見つける力」が養われていきます。
  いろんな人との間で、自分がありのままでいられる居場所を見つける、
  そのような体験が、自由で自立した大人へ向かう1歩になると思っています。
  
  大人が「効果」を早急に求めることをやめ、子どもの成長力を信じて「あそび」を見守ってあげましょう。