自然体験活動など多くの非営利活動の目的の中に、「地域貢献」という言葉がたびたび表れる。
  一般企業の理念にも同様にある。
  だが、正直なところ、あまりピンとこないのだ。
  「地域」ということが漠然としすぎていてつかめない。
  「地域のために」ってどいうことだろう?
  
  ガイア自然学校は、自分たちだけのフィールドというものを所有していない。
  全国に多くある自然学校の中でも、稀なケースかもしれない。
  キャンプ場、公園、自然のままの海、山、川など様々なフィールドを一時的に借りて活動している。
  物理的な「地域」を借りているだけでなく、そこを管理する「地域の人々」にお世話にもなっているのである。
  余談だが、事務所として腰を据えている富山市五福では、
  近隣の人々へ収穫した野菜を配っては、日頃の騒々しさを詫びている(苦笑)。
  そう考えていくと、地域とはそこにある「自然」と「人々」の2つのことなのだと思う。
  
  ならばガイア自然学校も地域に貢献していると少し胸を張れる。
  例えばごみ拾いは地域貢献だろう。
  ある意味、自然のフィールドを荒らしているとも言われる自然体験活動への罪償いの意識とでも言おうか。
  継続的に行っていきたい。
  ごみ拾いは、わかりやすいし、早い。
  ところが人づくりは、見えにくいし、時間がかかる。
  だが、とてつもなく大きな可能性がある。
  
  ガイアであそんできた子ども達が、「人と自然が大好き!」という想いを持つことが将来、
  「故郷のすばらしい自然を守りたい」、「故郷の人のために何かしたい」と思うことにつながるのだと信じている。
  人の成長に貢献することが、すなわち地域に貢献すること。
  
  ガイアのスローガンは、「人にやさしく、地球にやさしい人づくり」です。
  地域から世界へ、夢はでっかく!