先日、小2の息子が、
  路面凍結した朝の登校中に転倒して永久歯の前歯を打った。
  幸い折れるほどではなかったが、
  ぐらついているそれを針金で固定した状態で3週間様子を見続けている。
  
  学校からの電話でその知らせを聞き、まず何を思ったかというと、
  「転んだ時に手は出なかったのか」ということ。
  
  昨今の子どもたちの身体能力の低下が叫ばれている。
  目に何かが飛び込んでくる時に瞬きができない。体力がない。
  転んで手が出ず顔面強打。報道番組で特集されていたのも知っていた。
  文部科学省の調査でも結果は明らかだ。
  
  ところが、自宅に帰って話を聞くと大笑いしてしまった。
  何でも両手を出したらしいのだが、その両手も滑ってしまったとのこと!
  永久歯が折れずに笑い話で済んで、親としてはほっとした。
  
  
  しかし、ここで自分のほっとした心理をもう一度見てみたい。
  
  「昨今の子ども…」の中に自分の子どもも入っているのか、
  入っていてほしくないという気持ちがある。
  そこにはどこか他人の子と比較して自分の子を見ているところがあると思った。
  
  そんな自分に気づきはっとした。
  
  尊敬する人の言葉を思い出した。「負けてもいいじゃないか。」
  
  改めて、子どもに限らず人と関わる上での価値観を胸に刻む機会となった。
  
  「その人のありのままを認めよう。」と。
  
  
  僕たちガイア自然学校ができることの1つは、
  子どもたちひとり一人としっかりと向き合い関わっていくこと。
  そして起こったこと、見たり聞いたりしたこと、感じたことを
  親御さんにフィードバックしていくことだろう。
  
  それを行うのは僕たち職員はもちろん、
  最前線でボランティアとして子どもと関わっているGリーダーも同様だ。
  ボランティアと呼ぶにはある意味、荷が重すぎるかもしれない。
  けれど、子どもの安全を守る責任、
  しっかりと子どもと関わっていくという義務があるのは事実だ。

  
  そんな環境の中で、Gリーダーひとり一人が
  何を目的にガイア自然学校の活動に参加するのか、
  そこを問い、各自の腑に落ちるよう改めて考えてもらう場として、
  この2月3月にGリーダー全員と面談を行う。
  
  ガイア自然学校に関わる人すべてが、夢と目的をもって輝いて生きている。
  
  そんな人づくりに貢献できる影響力や発信力のある団体に、
  もっともっとなっていきたい。