新年度が始まって、早くも2ヶ月が過ぎようとしている。
  
  ガイア自然学校の年間を通した各日帰りプログラムもスタートしつつあり、
  新たな出会いや感動が太陽よりもまぶしく目に飛び込んでくる季節である。
  
  
  
  最近、頭の中で繰り返し自分に問いかけている言葉がある。
  
  
  
  それは、「自分のやるべき仕事は何か?」である。
  
  
  
  今年の秋には団体設立9周年を迎え、10年目という節目の年に入る。
  
  スタッフのろっくんは4年目に入り、多くのことを任せられるようになった。
  彼が自立し主体的に行動するおかげで、
  僕が目の前のやるべきことに追われる時間は過去に比べ少なくなったのだ。
  
  そして、「自分のやるべき仕事は何か?」を考える時間が増えている。
  
  
  
  日々、多くの子どもたちや親、Gリーダーと関わりながら、
  それぞれの成長を見守りつつ自分も成長していくことは、
  もちろん僕自身がやりたいことだ。
  
  だが、活動を重ねるうちに、僕のこの活動への捉え方は、
  「自分がやりたいこと」に加えて、「社会が必要としていること」へと
  シフトしてきていることを実感している。
  
  例えばもし僕が交通事故で動けなくなり、
  「ガイアを解散します。」と言えば、
  多くの人が反対し落胆するのではないか、と想像する。
  
  
  
  つまり、一個人の「自分の好きなことを仕事にしたい」
  という夢からはじまった事業から、多くの人が永く必要とする
  望みとしての事業になり、僕がいつか引退しても生き続ける団体に
  成長させていくことが「自分のやるべき仕事」
なのだと思っている。
  
  
  
  その1つの実行として、今年度中の法人化を目指している。
  
  石川県のガイア自然学校は法人だが、
  富山県のガイア自然学校は任意団体である。
  (ご存じなかった方もいるかもしれないが…)
  
  法人化することで団体の社会的信頼性が少しでも増せば、
  参加させる親には安心感を提供できるし、
  スタッフには働きやすさを提供できる。
  
  いろんな面でより良くなることが、
  「子どもたちのため」につながると思っている。
  
  そして今以上に、多くの人が深く関わり合い育ちあう場を作っていきたい。
  【文:守屋 謙】