9月上旬、自然スクールトエック(徳島)、ガイア自然学校(石川)、ガイア自然学校とやまの共催で
  大人の沖縄無人島キャンプを実施した。
  
  
  ガイアに長く参加してくれる子ども達の憧れの「沖縄無人島キャンプ」の大人版だ。
  あまり広報できていないため、「大人版もあるんですか!」とよく驚かれるが、
  2014年度から毎年実施している唯一の大人向け事業だ。
  
  今年はガイアと親交の深いトエックとの共催。
  代表の伊勢達郎さんは、ガイアの理念に深く影響を与えている人であり、僕の心の師である。
  カウンセリングとキャンプやフリースクールを融合させ、
  30年以上に渡り多くの子どもや親の癒しと成長の場を創造し続けている人だ。
  
  
  ガイアよりずっと前から沖縄無人島キャンプを何十年と続けてきたトエックが、
  大人向けの無人島キャンプ事業を終えるにあたり、
  伊勢さんの最後の強い想いの実現にガイアの2人が力になれればとの話からだった。
  
  集まった参加者は14人。
  学生、主婦、シニア、ビジネスマン、経営者と
  様々な立場の人たちが6泊7日という長期キャンプに全国から集まった。
  ほとんどが過去のトエック主催のキャンプやセミナーなどの参加者だ。
  仕事や家庭がありながら、あらゆることを乗り越え調整し、
  このキャンプにまた来たいと思える何かがあるのだ。
  僕自身は、普段と違う環境で新しく出会う人たちとの7日間を楽しみにしていたし、
  トエックから学べるものを吸収したいと思って臨んだ。
  
  
  ところが始まってみると、まさかの台風の影響で無人島には結局渡れずに終わったのだった。
  それでも毎晩の楽しい食卓、渡嘉敷島での釣りやスノーケリングなど、
  一人ひとりがキャンプを楽しんでいる様子を感じることができた。
  
  キャンプ最後のミーティングで、ある経営者の方が感極まりながら話していた。
  
  「普段は皆を引っ張っていく立場だけど、
  ここではたくさんの人に自分のやりたいことを応援されたり手伝ってもらったりして、
  とってもあたたかくて居心地のいい空間と時間でした。ありがとうございました。
  
  「無人島」以上に「あたたかい雰囲気と居心地の良さ」こそ、
  子どもも大人もまた来たいと思える理由なのだと改めて気づかされた。

  
  一人ひとりが持つ個性がのびのびと発揮され、
  自由で、人と人のあたたかい関わりがある場を、これからも作っていきたい。
  
  ガイアの大人の沖縄無人島キャンプは来年も続けよう。
  人との出会い、物語が生まれることを願って!(もう台風に振り回されない時期に!笑)
  【文:守屋 謙】