2ヵ月前の通信で触れたコロナ渦に巻き込まれたガイア自然学校の状況は、
  少し前進し良い方向を向きだしている。
  7月からはガイアキッズも活動が始まる。小中学校や大学の夏休み短縮に対応し、
  夏のキャンプ事業は日程や内容を大幅に変更したものの、多くの申込をいただいている状況だ。
  本当にありがたく、会員の皆様に対して感謝の気持ちでいっぱいだ。
  
  また同時に、ガイア自然学校の活動が子ども達や保護者、
  そして今の社会に求められているということを実感し、とても勇気づけられている。
  
  
  
  昨今言われるところの「不要不急」にガイアの活動は当てはまるのだろうか。
  
  学校でも習い事でもない、という意味では「不要」なのかもしれない。
  でも、子ども時代にとって大切な「あそび時間(ゲームやスマホでない)」や
  「あそびから価値が生まれる可能性」を削ることが、
  先々に大きな負債となって返ってくるのではないだろうか、と思っている。
  
  ちなみに中3の息子は再開した学校で、いくら受験生とは言え5教科ばかりが優先され、
  体育や音楽や美術の授業がほとんどないことを「本当につまらない!」と嘆いている。
  一斉に評価するために授業をこなすって、何のための教育だろうと思ってしまう。
  
  
  
  ガイアのキャンプは「フリーキャンプ」だ。
  子どもに良かれと思って企画したプログラムを、
  大人がこなすことに意識が流れがちな「プログラムキャンプ」ではない。
  子ども達のやりたいことが中心にあり、
  自由な発想でそれぞれの興味の湧く方へ流れるように変わっていくあそびを
  大人はサポートし、共にあそぶ。

  
  気持ちも伝えあうからぶつかることもある。
  同じ釜の飯を食べ、一つ屋根(テント)の下で寝る。(コロナに気をつけながら。笑)
  だから子ども達にとってGリーダーは「先生」という代名詞ではなく、
  個性を持った一人の人間として関係ができる。
  
  
  
  人が人とコミュニケーションして良い関係を作っていく力の価値は無限だ。
  自分勝手でもなく、相手に言われるがままでもなく、お互いを尊重し、
  気持ちを伝えたり聴いたり、力を合わせたり励ましたり…
  人と人との間で起こるたくさんの経験から学ぶ力、
  これらこそがこの先の時代を生きる必要な力ではないだろうか。
  
  AIやロボットにはできない人の力だし、魅力的な人間力だ。
  そんな人間力あふれる子がやりたいことを実現させ、夢を叶えていくのだと信じている。
  
  そんな人間力が育つには、人と関わることが必要だ。
  
  
  オフラインして、さあキャンプへ行こう!
  【文:守屋 謙】