この原稿を書いている12月中旬、富山市内にも初雪が降っている。待ちに待った雪だ。
  この寒波で年末のGリーダースキー合宿や、冬休みスキーキャンプも開催できると安心している。
  今年一年を振り返ると、何かと慌ただしかったためか
  例年以上に一年の過ぎる早さを感じているのは私だけだろうか。
  思えば前シーズンは経験したことのない暖冬で、
  スキープログラムは中止せざるをえなかったり、会場を県外に変更したりと、
  常に判断を求められ臨機応変に活動した冬だった。
  
  
  そして新型コロナウィルスの感染拡大防止のための活動自粛。
  4月から6月はGリーダー研修や新入生の勧誘もできず、
  平日通園型の森のようちえん以外は子どもの日帰り活動もほとんどできない不安な日々が続いた。
  
  7月から活動を再開したものの、小学生の夏休み短縮で夏のキャンプ事業はすべて日程変更。
  それでもたくさんの子ども達がキャンプに参加してくれて、
  無事に夏のキャンプ事業を終えることができた。
  
  秋以降は、週末型の森のようちえんに新しく参加してくれる子ども達が増えるなど、
  春夏にコロナ自粛していた子ども達がのびのびと遊んでくれる姿がたくさん目に映った。
  
  
  ガイア自然学校の運営についても、国や県の給付金をいただいたり、
  全国の自然学校ネットワークで行ったクラウドファンディングなどを通じて多くの寄付をいただき、
  今年のコロナによる危機を乗り越えることができたと感じている。
  
  そして何より、保護者の方々が色々な不安を持たれた中でも、
  子ども達をガイアの活動に預けて下さったことに感謝したい。

  
  野外の活動でも必要な場面で適切な感染防止策を取りながら、
  自然の中で体を使って遊ぶこと、いろんな人と関われることの価値を、
  保護者の方々が、そして私たち自身も再認識した一年だったと思う。
  
  
  「あたりまえ」のようにしていたことが、
  これほど「ありがたい」ものだったのかと思い知らされたし、ずっと守り続けたいと思った。

  
  
  この冬も来年度もまだまだ新型コロナウィルスの感染拡大に油断はできず、先行きに不透明さはある。
  それでも今年様々なことを経験し強くなった一人ひとりが、ウィズコロナで生きていけると信じている。
  
  今年一年、会員の皆様には本当に助けられ、お世話になりました。
  スタッフ・Gリーダー一同心より感謝申し上げます。
  皆様どうかよい年末年始をお迎えください。
  
  【文:守屋 謙】