新年度になり、ガイア自然学校とやまとしては15回目の春を迎えることができた。
3月は、卒業したGリーダーや県外に引っ越した子ども達との別れがあり、
4月は新入生Gリーダーとの出会いや、森のようちえんガイアキッズ体験会での
子ども達との出会いが生まれている。

個人的には昨年度、ガイアキッズのディレクターを3年ぶりに務めたことで、
毎月たくさんの子ども達と遊べたことが嬉しかった。
また土曜日のGリーダー研修もほぼ全て出席していたこともあり、
多くのリーダーと関わったり、彼らの葛藤や成長を見守ることが多かった。

全国の自然学校を見回した時、徐々に現場から離れ経営や業界の仕事に注力する
代表もいるが、自分は今のところまだまだ現場で元気に動き、
子どもたちや学生たちと直接関わりたいという想いがあるのだと実感した1年だった。

3月、長男の通う高校での職業紹介講座に、
講師として自分の仕事のことを話す機会があった。
準備をする中で、また参加した高校生の感想文を読む中で、「自分の仕事」について考えた。

「仕事」といっても捉え方次第で表現が異なる。
様々な書類作成も、メール対応も、製作も、ミーティングも、研修も、
フィールドづくりも仕事なのだが、
「何のために」やっているかが重要なのだということを伝えたかった。

つまり仕事の目的、事業の目的、団体が存在する目的である。
ガイア自然学校が行う事業の目的は、毎週の活動前に行うリーダーミーティングで
繰り返し伝えている。

「自然と人とのふれあいによる、一人ひとりの心の成長を図る」ことである。

自分の力ではどうすることもできない偉大な自然の力と対峙する時、
謙虚さや忍耐力が育まれると思うし、
自分以外の生命に触れた時、優しさや愛おしさが育まれると思っている。

また自分とは違う人と関わり、心の通い合うコミュニケーションを体験していくことで、
自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちを聴く力を身につけていけると思っている。

そして一人ひとりが成長していった先に、それぞれが自分の夢を叶えること、
自分も周りも幸せに生きることを実現していってほしいと願っている。

そんな想いを胸に、また今年度も楽しく元気に活動していきたい。

     【文:守屋 謙】